猪鼻砦跡 (いのはなとりであと)



猪鼻砦跡
 猪鼻砦は、金時山から足柄峠方向へ下る尾根の最初のピークに位置しており、御殿場側から望見すると、ちょうど猪の鼻の先端部の形に見えるため「猪鼻砦」と名付けられたものと思われる。地蔵堂近くの古城跡「定山(じょうやま)」から、一の金王(こんのう)、二の金王、三の金王を登り詰めると当砦に至る。ここから、小山町新柴へと尾根道が続いており、猪鼻砦は金時山から足柄峠、「定山」から新柴へと続く尾根道を押さえる目的で築かれ、足柄城の南方を守備する砦として重視されていた。足柄城からは2.7kmの距離にある。

現地説明板より転載

 

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現地説明板

足柄峠から延びる林道

足柄峠から南へ分岐する林道を進み、三角点のある蝗場(いなごば)を経て、車両はここで終点。ここには十数台駐車できます。
猪鼻砦跡まではここから更に徒歩で20分ほど。


富士山が間近に

猪鼻砦跡近景

背後の山は金時山(猪鼻岳)標高1213m

資料によると広場より金時山側に40m進んだあたりの段差が遺構のようです。次の機会にもうすこし詳細に見てみようと思います。


金時山の中腹から猪鼻砦跡を遠望
実測図
「出典:足柄城-足柄城現況遺構調査報告書-」p.242 編集 小田原城郭研究会 発行 小山町教育委員会>