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JR篠ノ井線 姨捨駅  パノラマ展望図

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 JR篠ノ井線姨捨駅からのパノラマ展望図です。冠着(かむりき)トンネルを抜けるとほどなく、右の車窓に善光寺平の大パノラマが現れます。姨捨駅のプラットホームからも同様に遮るもののない、広大な風景が見られます。季節や時間帯を変えて再訪してみれば、きっと新たな素晴らしい景色に出会えることでしょう。

姨捨駅
 長野方面から善光寺平周縁の丘陵地帯を迂回するように篠ノ井線は駆け上がってきます。画像の眼下を走る鉄路を過ぎ、引込線で一旦停止。撮影地点である2番線にはバックで進入し停車します。松本方面へ発車する際は再度前進するスイッチバック方式で運用されているのが姨捨駅です。
ただし、特急や貨物などの通過列車はホームへ戻ることなく、そのまま直進して行きます。
 篠ノ井線のスイッチバックは停車場や信号所を水平に保つために設けられた設備で、本線自体は直進しているのが特徴です。
 終端となっている駅構内のレールは、かつては待避線として現在の姨捨変電所あたりまでさらに伸展していました。ブレーキの効かない暴走した列車を勾配により減速、停止させる設備でした。


姨捨駅エントランス


「この姨捨駅は全国でもめずらしいスイッチバック式停車と列車給水の駅として明治三十三年十一月一日(一九〇〇年)に開通する。
 善光寺平の眺望そして鏡台山から上る月がゆるやかに里に続く棚田や、千曲川に映える美しさは、古来よりこの地を田毎の月と呼んでいる。
 姨捨公園、長楽寺境内には名月に感動し、更科紀行で詠んだ松尾芭蕉をはじめ、高浜虚子、宗祇法師、などの句碑が建てられています。
 またこの姨捨駅の近くを走る国鉄は、九つの駅を眺望することが出来特に夜景は素晴しく、日本三大車窓の一つに数えられています。」

姨捨駅案内板より転載 


 

木造駅舎
 駅舎は1934年竣工の木造で、大正の雰囲気を残す意匠が見られ、撮影時は改修工事が行われていました。現在では内装などが当時の状態に復元されたとのことです。2010年夏には2番線ホームに展望デッキが設置されたようです。

月の名所
 古来からの月の名所ということで、夜景に月を収めてみました。4月のアイスランドの火山噴火の影響なのか、異様に赤みを帯びた月が昇ってきました。月の出る方角というのは、どうにも難解で月の形によっても昇る方向が異なるようです。

温泉旅館の一行
 空が完全に暗くなるのを待っていると、浴衣姿の温泉客の一団がバスから降り、ホームへやってきました。率いているのは背の高い外国の方なのですが、とても流暢な日本語で姨捨の解説をしています。この方は、どうやら温泉旅館のご主人らしく、私はあまり調べずに来たため、一緒に話を伺うことで、ようやく付近の様子を理解し、ここが月の名所であることも知りました。そして最後に昔話姨捨山に登場する法螺貝を吹いてくれ、その音は深く漆黒の棚田へと響いていました。外国生まれの方のほうが古き良き日本を敏感に感じ取っていられるような印象を受けました。

 

 

撮影日 桜の花咲く頃:  2010.05.01
    夜景    :  2010.05.01
    棚田の朝  :  2010.06.11

更新履歴
10.09.24 UP



2番ホームからは遮るもののない。むき出しの風景が !


「となりのトトロ」に出てくるような和洋折衷の意匠

 


115系長野色

クモハ115-1007+モハ114-1012+クハ115-1007(長野側)

 


スイッチバックの駅終端

 


姨捨変電所

かつて待避線のあった場所には姨捨変電所と駅利用者用の駐車場に置き換わっています。

 


夜の駅舎

 


駅待合室

 


月が昇って

夜も10時を回ると、誰もいない寂しい駅になります。


関連:

姨捨公園パノラマ展望図

 

 

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